♪病院でのクリスマス・コンサート♪
こんにちは。井谷美智子です。
先日、バイオリンのみき先生の恩師、大阪音楽大学特任教授の木田雅子先生と門下生によるクリスマスコンサートがあり、私もピアノ伴奏で参加してきました♪
神戸の海のそばに建つ日本赤十字病院。
こちらのロビーでバイオリンの門下生さん達、下は年長さんから上はみき先生のように大学を卒業したお姉さん達まで総勢12名。
この日のプログラムに入れるために木田先生からいくつか編曲を頼まれていました。
「乾杯の歌」
ご存じヴェルディのオペラ“椿姫”の中で歌われる名曲。
新年のコンサートでよく取り上げられるのですが、これをバイオリン合奏用にアレンジしました。
幅広い年代とレベルの方達が一緒に演奏できる編曲の楽譜ってなかなかないものなんです。
なので、この曲はみ~んなで合奏できるように3rdまでのパートを作りました。
今回参加してくれたちびっ子も一生懸命練習してくれて、年長さんのKくんは本番で上手に合わせられて、今までで一番楽しい一日だったと言っていたそうです。
そう、アンサンブルって楽しいよね。
「アンドレ・ギャニオンの“めぐり逢い”」
原曲はピアノ曲ですが20代の頃よく聴いた音楽家の作品で、とても懐かしい曲なんです。
彼は昨年亡くなって時代の流れを感じていたのですが、今回この曲が選曲されてバイオリン用に編曲を依頼されたのも何かの縁を感じます。
ドラマにも使われたことがあるので、聴けば「ああ、知ってる!」という方も多かった思います。
「クリモカベル」
今回は病院でのロビーコンサートということで、演奏する側と聴く側を分けるのではなく、お客さまとのふれあいも大切にできたらと思っていました。
そこで先生に相談して取り入れてもらったのがこの曲。
元は音楽療法の現場で使うための曲集に収められている曲なんですが、ハンドベルで「ミ」と「シ」の2音だけ用意すれば誰でも一緒に合奏に参加できるというすぐれもの。
そしてこれが、とてもとても美しい曲。
クリスマスのこの時期にピッタリのこの曲をどうしてもやりたかったので、先にバイオリンパートを作ってしまい「これ、いかがでしょう!?」と、なかば強引にプレゼンしたところ、先生もいたく気に入って下さり採用が決定しました。
そして、本番。
突如ハンドベルを渡された10名ほどのお客さま。
簡単なレクチャーの後、私達の演奏に素敵なベルのハーモニーを重ねて下さいました。
音楽は聴くだけなく、一緒に演奏する楽しみもたくさんの方に知ってもらいたいです。
この日は他にも盛りだくさんの曲が披露されました。
「愛の挨拶」や「テンポ・ディ・メヌエット」など、先生の美しいソロ・バイオリンの伴奏をさせていただくのは畏れ多くて尻込みしていたのですが、せっかくいただいた機会なのでここはやらなきゃもったいないですよね。
弾きながら、会場の誰より興奮して感動してました!
他にも「ホール・ニュー・ワールド」「チャルダッシュ」など、弦楽器の魅力たっぷりの名曲が勢揃い。
お客さまも途中手拍子を入れて下さったり、会場は一体感に包まれました。
クリスマスメドレーの最後「きよしこの夜」では会場の皆さまも一緒に歌っていただいて、心暖まる幸せな瞬間となりました。
途中涙ぐんでいる方がいらっしゃったという話を聞き、私達の音楽が誰かの心に響く何かを伝えられたんだと思うと、一つ一つ丁寧に積み上げてきた事が報われたようで。
やっぱり音楽って素晴らしい。
改めて実感した大切な一日でした。